紙ベースの情報管理から脱却
3拠点全ての業務情報を「SignMis」で一元管理
導入機器
株式会社ミケランジェロ
株式会社ミケランジェロ 東京支社
株式会社ミケランジェロは1992年創業の大阪の南港に本社をおくサイン会社。
グラフィックデザイン・大判サイン出力や、什器・POPディスプレイ製造を主に手掛け、特に企画設計・インクジェット印刷・カット加工・現地施工全般を社内で一貫して行う、高い技術力を有する。
2019年と2022年に2台の世界最高峰のデジタルインクジェットプリンターの
Durst P5 350
を導入し、同時期に
印刷データ入稿型のECサイト「Print Smart Shop」
を立ち上げ、新たな営業窓口として事業拡大を狙った。
急増する仕事量と情報管理の問題が発生する前に、案件処理をスマートに効率化してスムーズな業務を遂行するため、NSK自社開発の
クラウド型業務管理システム「SignMis」
を導入した。 その導入経緯と効果を取締役副社長の高橋氏にお伺いした。
「このシステムがなければ今の仕事量はこなせない」
職人の勘と紙ベースの管理が限界に
「攻め」に転じるための基盤作り
大阪・名古屋・東京の3拠点に展開し、出力から加工・施工までを一貫して手がける同社だが、社内業務において大きな課題を抱えていた。
「以前は、受注管理から作業指示まで、全てが手書きの紙ベースでした。」と高橋氏は振り返る。
しかし案件が増えるにつれ、受注後の内部処理や手計算での見積もり、請求事務処理に忙殺され、経営状況をリアルタイムで把握することが困難になっていたという。
「先月の利益がいくらだったのか、集計が終わるまで分からない。分析する時間もなくただ毎日の業務処理に追われていました。
これからさらに仕事を増やしていくには、このままでは無理だと痛感したのです。」
NSKが開発したサイン業界向け業務管理システム「SignMis」
サイン業界も熟知したNSKだからこそ実現できた、現場に馴染むシステム
次の一手として設備の増強(Durst P5
350の追加導入)を検討していた同社に対し、NSKはハードウェアだけでなく、業務フロー全体をデジタル化するロードマップを提案した。
「システム会社に頼むといっても、どこがいいのか全く分からなかった。そんな時、NSKさんに『弊社で作れますよ』と言われた時は驚きました。」
導入にあたっては、サイン業界特有の複雑な見積もり計算(メディアのロス計算、パス数によるインクコストの変動、加工賃など)を、プログラムで実装。
さらに、システムのインターフェースはDurstのRIP画面と同じ配色にカスタマイズされ、現場のスタッフが違和感なく使用できるよう配慮された。
SignMisはオンプレミス型(インストールが必要なソフトウェア)では無く、Webブラウザ上で動くクラウド型を採用しているため、OSや端末などのプラットフォームに依存しないマルチな動作環境を実現している。
そのため、外出先や作業現場など、PCが手元にない環境でもネット環境さえあればスマホ・タブレットなどでも必要な情報のやり取りがリアルタイムで行えるようになっている。
SignMisではWindows・MacOSはもちろんのことLinux・Android、iOSにも対応。
SignMisの画面(左)はDurstのRIP画面(右)と違和感なく利用したいとの要望に応えた配色・デザインでプログラムされた
サイン制作を行う為の物件登録(注文情報)と製造指示書発行にも沢山の便利機能
「サイン会社の仕事で大きな時間と手が取られるのが、受注後から製造に入るまでのお客様とのやりとり・注文内容の変更把握です。」と語る高橋氏。
実際に製造ギリギリまで印刷データの差し替えや加工条件の変更が二転三転することは日常茶飯事で、その多くはメールでのやりとりになるという。
そこでSignMisでは物件登録機能にメールデータのインポート機能を搭載し、メールソフトから直接SignMisにドラッグ&ドロップしただけで内容を保存。
メールに添付されたaiファイル・PDFファイルなど印刷データも画面上にプレビュー表示。
サーバー上にファイル保存も同時に行い、物件情報から製造指示書を生成する際に紐づけが簡単になっている。
これまではメールを見直して該当の印刷データを探し出し、手書きの製造指示書を作っていた状態だったのがシステム上で整頓管理され指示書の発行、再発行も簡単に行える。
消耗品の在庫管理から補充の発注まで自動化
SignMisではサイン製造にかかわる消耗品の管理も行っており、物件登録から使用される物品・サイズなどを検出し在庫数の変更も行っている。
あらかじめ登録した残量を下回ると在庫補充のための注文発注のメールが自動で立ち上がる機能も搭載しており、部材の在庫切れを防いでいる。
「1つ1つは細かい作業ですが積み重なると膨大な時間が取られます。頻度の高い作業の自動化、アシスト機能を実装してもらえたのもSignMisを導入して良かった点です。」
部材の発注をアシストする機能として、発注用のQRコードをSignMisから読み取るだけで特定の部材の発注メールが作成される機能も活躍している。
導入する企業の業務フロー・作業手順・作業環境に合わせた機能を実装できるのはNSKが自社開発を行っているSignMisならではの機能と言える。
繁忙期の「怒涛の注文」にも即応
3拠点間の連携と利益の「見える化」を実現
導入後、最も大きな変化を感じたのは、展示会などのイベントが重なる繁忙期の対応力だったという。
「イベント仕事は、複数のクライアントから同じ納期で一気に案件が押し寄せます。
SignMisのおかげで、受注から作業指示、データ管理までがスピーディーに回り、一件も断ることなく受けられるようになりました。
現在は、3拠点(大阪本社・名古屋・東京)の稼働状況や進捗がリアルタイムで共有され、拠点を跨いだ生産指示もスムーズに行われています。
また、発送完了メールに送り状番号を自動挿入して配信する機能などにより、事務作業の負担も劇的に軽減されました。
今では、どの案件でどれだけの利益が出ているのかがグラフで日々単位で表示されるので一目で分かります。
このシステムがなければ、今の膨大な仕事量は管理しきれませんし、今の業務は立ち行かない。それほど重要な存在になっています。」
AIチャットとMIS/ERPの連携で、物件登録から予定組・分析などを自然言語でのやりとりで可能。※開発中の追加予定機能
AIとロボットを融合させ、究極の「スマートファクトリー」へ
同社視線はすでにその先に向けられている。
今後は、過去の膨大なデータを活用したAIによる予測見積もりや、チャット形式での案件検索機能の実装など、さらなる高度化を構想している。
「目指すのは、広大な工場を少人数でコントロールするスマートファクトリーです。機械にできることは機械に任せ、人間はよりクリエイティブな提案に集中する。
SignMisをその中核として、これからも常に新しいことにチャレンジし続けたいです。」と高橋氏は語る。
株式会社ミケランジェロ
企業HPhttps://michelangelo.co.jp/
株式会社ミケランジェロはインクジェット出力を中心に、看板のデザインから製作・施工・修理まで、全て自社一貫体制で行なっている。 現在では、名古屋と東京にも事業所を設置し、事業を拡大している。
導入ソリューション
あらゆる業務をスムーズに見える化
SignMis
詳しくはこちら SignMisはサイン事業業務における受注前の見積もり作成の段階から、生産・出荷・在庫管理に至るまでの情報を最小限の人数でスマートにつなげ、業務のスムーズ化を目的として開発されたソフトウェア。 完全なクラウド型WEBシステムでモバイル機器を駆使して必要な情報に瞬時にアクセス可能。
あらゆる資材を高品質に高速印刷
Durst P5 350
詳しくはこちら Durst P5 350は、LED UV搭載、幅広い用途で使用できる3.5m幅の産業用大判プリンター。 3.5mの印刷幅を活かしたメディアの同時挿入・連続印刷により最高の生産性を発揮し、ロール・ボード・段ボール・建材系重量メディアなど、あらゆる資材を高品質に高速生産する。