面板作成機とCADソフトの導入で
面切り工程の品質・効率アップを実現
株式会社高田紙工所
お話を伺った
常務取締役 高田氏
株式会社高田紙工所は、オートツールチェンジャー付き全自動型面板作成機 【NS-Crease Line 8ATC】と構造設計に優れた専用CAD【ArtiosCAD】を導入した。 同社は少人数でありながらも計3台のトムソン機やムシリ作業の省力化装置を所有し、高品質なパッケージを提供している活気にあふれる会社である。 NS-Crease Line 8ATCの運用状況を常務取締役の高田氏に伺った。
CAD面板への置き換えで
高精度品質とスピードアップを実現
NS-Crease Line 8ATC導入のきっかけは?
高田氏
トムソン加工において面切り工程は製品の品質を決定する最重要工程であると同時に、会社の技術力が最も表れる部分でもあると捉えています。
弊社でも面切り工程の精度向上による品質アップ・効率アップを目標に日々業務に取り組んできました。
今までは手作業による面切り作業を行なっていましたが、手作業ゆえの品質のばらつきや人為的ミス、どんなに早くても段取りに1時間近く時間がかかってしまうこと、
作業者の経験や勘といった継承しにくい要素により、個人の熟練度に大きく依存してしまう体制が長年の課題としてあり、これを改善しなければと思ったのがきっかけです。
NS-Crease Line 8ATC購入の決め手は?
高田氏 NSKさんからは2019年にブランキングマシン【MBM】を導入しており、その際に面板機の紹介も受けていました。 ブランキングマシンの立ち上げ、アフターサポートも丁寧に対応していただいたこともあり、面板機の選定においても安心して任せられると判断し、導入を前向きに考えるようになりました。 導入前テストとして面板を作成してもらい、自社のトムソンでテストした結果も非常に良好で、 面板の品質・機械加工精度・データを作成するCADの扱いやすさ、どこをとっても満足いく結果だったので導入を決定しました。
システムの使用感はどうですか?
高田氏
私自身CADソフトによる作図や、データを送信して加工する機械を使うこと自体が初めてでしたが、かなりスムーズに立ち上がったと思います。
ArtiosCADでは入稿されたCADデータを使って面板データを作成する流れが多いのですが、線種の変更や不具合箇所の自動検出・修正機能、
1ボタンで面板データが自動で作成できるオートカウンターなど、作図をアシストしてくれる機能が充実しているため、今では数分で面板データが完成します。
面板作成機 NS-Crease Line 8ATCの方も、加工パラメータが設定として保存でき、各ツールの高さもセンサーによる自動補正なので、 基本はデータを読み込んで出力指示を行うだけで、あとはツールチェンジも含めて全自動加工してくれます。 深さの精度も特別なメンテナンスなしにも関わらず導入から現在まで高精度を維持し続けてくれています。 最初はトムソンに面板を付ける作業で戸惑うこともありましたが、それもすぐに慣れることができました。
導入前と後でどのような効果がありましたか?
高田氏
大きく3つあり、段取りの効率化、品質・精度・生産性の向上、業務環境の改善が挙げられます。
まず段取りの効率化については、トムソンのセット時間が劇的に短くなりました。
面切りでは平均して1時間弱のセット時間を要していたものがほぼゼロになりました。
トムソンに面板をセットして1ショットするだけで位置合わせも含めて完了するので、職人技術も不要で誰でも作業ができるようになっています。
面板作成においてもデータ作成を含めて数分で機械を動かすことができるので、ここがボトルネックになることもありません。
むしろ空いた時間でリピート物の面板をあらかじめストックしておく「置き面」ができるようになりました。
面切りではこの事前段取りをしておくということができなかったこともあり、これが効率化に非常に役に立っています。
品質・精度に関しては加工自体が機械化したことにより、段違いに品質精度が向上しました。
手作業では困難だった曲線や複雑な形状・多面付けでは特に効果を実感できます。
罫線品質が向上したことにより、トムソン後の後加工をお願いしている業者さんからも作業がやりやすくなったと言っていただけています。
生産性向上に関しては、先程の段取り短縮も要因としてありますが、トムソンの回転速度を上げることができたことも大きいです。
面板に変えたことにより、面が飛んでしまうことによる罫線不良を出すこともほとんど無くなりました。
業務環境改善に関しては、機械化による効率化と省力化が実現でき、残業などの社員に負担の掛かる対応をする機会を減らすことができた点です。
これはブランキングマシンを入れた際にも感じたことですが、社員の働きやすい環境を作ることは、
これからの社会を生き残っていくためには本当に大事で、機械の適切な運用による省力化はそれを本当に実感させてくれます。
今後の展望について、お聞かせください
高田氏 面板機を導入したことにより、協力の抜木型メーカー様から抜木型と面板をセットにして販売したいと相談を受け、 タッグで抜木型と面板をセット販売するという取り組みを始めており、売り上げアップに貢献しています。 こういった新たな営業展開ももちろんですが、やはりモノ作りの会社としての技術力アップには継続して取り組んでいきます。 使える場面では積極的に機械化を推進していきますが、それに頼り切ってしまうと一番大事な技術力を衰退させてしまう可能性もあります。 手作業による職人技術の維持も加工業としては大事なことなので、適度にアナログ技術も使いながら、抜き加工のスペシャリストとして今後も進んでいきたいと思います。
>>2019年に導入したMBMの導入事例もご覧ください
株式会社高田紙工所
株式会社高田紙工所は、大阪府大阪市にある会社。1968年の創業以来、一貫してパッケージの抜加工を専門業務として行なっている。
創業時は、手差しのトムソン機1台からスタートし、設備の増強を行いながら1995年に現所在地へ移転、現在に至っている。
導入ソリューション
インテリジェンス面板作成機
NS-Crease Line 8ATC
詳しくはこちら 0.01mm単位の繊細な調整が求められる面板加工に大きなアドバンテージを持つNS-Crease Line 8ATC。 オートツールチェンジャー機能を搭載した面板作成システムです。 8本のツールを搭載して、用途に合わせて自動でツールを持ち変えて面板加工を行います。ツール交換が全自動で行われるため、ツール交換の手間が全く必要なく、 作業時間・効率をアップします。
構造設計に優れた専用CAD
Artios CAD
詳しくはこちら 世界中で使用されるグローバルスタンダートCAD。図面作成だけでなく、作成物の情報管理機能(データベース)を持ち合せるため、リピートオーダーや作成情報をCADで管理できる。過去の作成物を無駄にせず資産として運用する要のソフト。